現在は、ドイツの総合機器メーカーであるノーバス(NOVUS)社のグループ傘下の企業となっていますが、独自の焼きいれ技術などの高い技術力はそのまま受け継がれ、基幹メーカーの一つとして製造を担っていますから、もちろん製品の品質は折り紙付き。
そのダーレ社の鉛筆削りの最上位機種が今回紹介する“77形メタル鉛筆削り”ですが、まず目を引くのが安定感抜群の重厚なメタルボディー。台座の部分は付属のクランプで机の端などに固定できますから、さらに安定感を増した使い方もできるようになっています。
削り屑がたっぷりと入る透明の屑入れも、その艶やかな表面が、メタルボディのデザインとあいまって美しい表情を見せてくれますし、なんといっても一つ穴で直径が8mm〜12mmの鉛筆を削れるうえに、削り方を調整できる芯先調整ねじや削りすぎを防止できるストッパーといった機構を備えているのも魅力です。
さらに、刃が付いているホルダーを左に(鉛筆を削る方向とは反対方向)引き回して取り外すことができるので、削り屑が詰まったときなどの掃除も楽々。機械式手動鉛筆削りでは、基本的な機能+αを備えている、ある意味理想的な鉛筆削りと言うことができるでしょう。